長者丸産業大学

詩的・私的・市民大学講座

黄金比 デザイナーじゃなくても今日から美しくデザインできる

time 2016/03/20

黄金比 デザイナーじゃなくても今日から美しくデザインできる

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黄金比とは何か

視覚上の調和を求めて古代ギリシャで考えられた比例です。黄金分割ともいいいます。
黄金比はかつて神聖比率とも呼ばれていました。現在では最も美しい比率として認識されています。
黄金比は縦横の比率が2:(√5-1)、つまり1:1.62になります。

縦横の比率に黄金比が使われているもの

以下を例に上げます。自然界にも多いとされてますが、異論もあるので、ここでは除きます。
・名刺
・新書
・コミックマンガ本
・パスポート
・パルテノン神殿
・凱旋門

葛飾北斎の浮世絵で有名な「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)神奈川沖浪裏」などは、コンパスと定規を使用して描かれたそうです。

The_Great_Wave_off_Kanagawa

By 葛飾北斎 – photo of the artwork, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2646210

黄金比の作図法

黄金比の図形をどうやって作成するかの説明です。なるべくやさしく書きましたが、図が苦手な方は、9番だけみて理解していただければ充分でしょう。

1.正四角形BCの中間点にMを置きます。

image2[19]


2. DMに線(青色で表示)を引きます。

golden.fw[4]


3. DMの青線を、Mを軸にして回転させます。MEの線が引けます。

image4[4]


4. DCEの3点が角になるような四角形、CDEF(赤線で表示)を描きます。

image5[4]


5.すると、横幅の比率が1.618:1で分割された長方形ができました。この分割比率が美しいとされる分けかたで、黄金比率といいます。

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6.長方形のわけかたは、左右逆にしてもいいです。

image6[4]

気づいたと思いますが、この方法で描いた長方形は、縦:横の比率も1:1.618ですね。


7.中の赤い四角も同じように1:1.618で分割することが出来ます。

image8[4]


8.この赤と紫の分け方は、向きを変えると、あと3パターンありますね。

image9[4]

image10[4]

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9.4つの図を1つにまとめて省略化すると、次のような分割線(グリッド線)が見えてきます。

image12[4]

これが黄金比による分割線です。カメラのファインダー内に表示されるデジタルカメラも多いですね。

たくさん線が出ていますが、どの線を使ってもいいのです。1本だけでなく、2本、3本、4本と併用して使用しても構いません。

デザインの要素をこの補助線を使って分けると、バランスのとれた構図をつくりやすいのです。

黄金比を使うことのメリット

黄金比の分割線を使うメリットはたくさんありますが、大きいもの5つを上げます。

1:ルールに従うことで統一感が生まれる。
2:間を適正に保てる。
3:情報を整理できる。
4:判断を速くできる。
5:説得材料となる。

1:ルールに従うことで統一感が生まれる。

黄金比は縦横の比率だけでなく、いろいろなものに使えます。色々な要素に同じルールを適用すると、統一感が生まれてデザインに洗練された印象を与えます。

2:間を適正に保てる。

デザイン要素を詰め込み過ぎると非常に読みづらくなります。また雑な印象や稚拙な印象を与えることになります。

黄金比を意識すると、要素の配置にバランスをとることになり、結果的に適正な間を持ったデザインになります。

3:情報を整理できる。

すべての情報を均等に表示するようなデザインは、結局どの情報も受け取ってもらえません。
黄金比だと、大きく表示する文字情報と小さく表示する文字情報を区別する必要があります。
結果的にどの情報がどの順番で重要かを考えて整理することになります。

4:判断を速くできる。

黄金比の比率はきまっていますので、デザインをするときに統一した基準となりえます。
「もうちょっと左かな?右かな?」と配置に悩んだり、「もうちょっと大きくかな?小さくかな?」とサイズに悩んだりすることが減ります。
これによって、デザイン作業がスピードアップするのです。

5:説得材料となる。

ひょっとしたら、制作したデザインについて、「なぜこの位置に、このサイズで配置したのか」と問われるかもしれません。
そのときに、「黄金比率に従って配置した」というフレーズは説得力を持ちます。
また、自分自身にも、ルールに従ってデザインしたという裏付けが自信になるのです。
3と4のメリットが、特に大きいように思います。一番のメリットは4番ですね。
黄金比は絶対ではありません。別の機会に譲りますが、美しいとされる分割方法は、白銀比や3分割法というものもあります。

実をいうと、構図を分割するルールはどれどもいいのです。
速く、綺麗に作る指針となればどのルールを採用してもいいです。

では、次は黄金分割比を使ってデザインしてみましょう。

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コメント

  • > ・コピー用紙A判B版
    は白銀比ですね。訂正します。
    白銀比は、次の回に出します。

    by actcom €2016年3月26日 12:51 AM

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